ドーナツは穴があるからカロリーゼロ?元ネタの真相と驚きの理由
甘くて香ばしいドーナツを頬張るとき、ふと頭をよぎる「ドーナツは真ん中に穴が空いているからカロリーゼロ」というフレーズ。SNSや職場の雑談でも定番となったこのフレーズですが、その発祥や真実をご存じでしょうか。もちろん栄養学的な事実としては完全に嘘ですが、この絶妙な屁理屈は人々の罪悪感を笑いに変え、今なお愛され続けています。
今回は、爆発的なブームを巻き起こした名言の元ネタとなったバラエティ番組の裏側から、ドーナツに穴が空いている本当の歴史的理由、さらには人気ドーナツチェーンの実際のカロリー比較まで、徹底的に掘り下げてお届けします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 元ネタの発祥:お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきお氏が、2017年放送の『アメトーーク!』で提唱した持ちネタ「カロリーゼロ理論」が原点。
- 穴が空いている真の理由:19世紀のアメリカ人船乗りハンソン・グレゴリーが考案したとされ、中心部の生焼けを防ぎ均一に熱を通すための調理科学的工夫。
- 実際のカロリーと現実:ミスタードーナツの定番商品でも1個あたり200〜400kcal前後の熱量があり、科学的には当然ながらゼロではない。
【発祥と元ネタ】サンドウィッチマン伊達みきおが放った伝説の迷言
「ドーナツは穴が空いてるからカロリーゼロ」というフレーズの元ネタは、人気お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきお氏が提唱した「カロリーゼロ理論」です。この言葉が一躍全国区となった決定的なきっかけは、2017年10月15日に放送されたテレビ朝日系の人気バラエティ番組『アメトーーク!』の企画「ついつい食べ過ぎちゃう芸人」でした。
番組内で伊達氏は、大好物の高カロリーフードを前にしながら、真顔で「ドーナツは真ん中が空洞だからカロリーが真ん中に集まって抜けていく。だからゼロキロカロリー」と豪語。共演者からの猛烈なツッコミを浴びつつも、全く動じずに言い切るシュールなボケが視聴者の爆笑を誘い、放送直後からX(旧Twitter)などのSNSでトレンド入りを果たしました。
このバラエティ番組での発言は単なる一過性のネタにとどまらず、彼の代名詞として定着。「カロリーを気にせず美味しく食べたい」という全人類の願望を代弁するパワーワードとして、メディアやネットカルチャーへ深く浸透していきました。

【カロリーゼロ理論一覧】ドーナツだけじゃない!爆笑の屁理屈パターン集
伊達氏が生み出した「カロリーゼロ理論」は、ドーナツだけに留まりません。食品の形状、色、温度、調理法などを強引にこじつけた数々のバリエーションが存在します。ここで、ファンの間で語り継がれる代表的な伊達みきお氏の名言と屁理屈のロジックを一覧で紹介します。
- ドーナツ・バウムクーヘン(形状系):「真ん中が空洞で穴が空いているから、カロリーがそこから逃げていく。形が数字の『0』だからゼロ。」
- 揚げ物全般(温度・加熱系):「110度以上の高温油で揚げるため、熱に耐えきれなくなったカロリーが蒸発してゼロになる。」(揚げ物カロリーゼロネタの代表格)
- カステラ・クロワッサン(圧縮系):「手でギュッと潰してペッタンコにすれば、体積が小さくなって実質的にカロリーが消滅する。」
- アイスクリーム・かき氷(冷却系):「冷たいものはカロリーが凍結して体内で吸収されない。むしろ体を冷やすためにエネルギーを使うからマイナスカロリー。」
- 白米・バニラアイス(色彩系):「白い食べ物は白紙に戻す作用があるため、カロリーも白紙撤回されてゼロ。」
- 新幹線で食べる駅弁(速度系):「時速200km以上で移動しながら食べると、カロリーがスピードに追いつけず後ろに置き去りにされる。」
これらのネタは、誰が見ても明らかな嘘でありながら、誰も傷つけないポジティブな笑いとして親しまれています。特にダイエット中の人々にとっては、「免罪符」のようなジョークとして重宝されています。
【徹底検証】ドーナツの実際のカロリーとミスド主要メニュー比較
ユーモアとして楽しむ分には最高の理論ですが、栄養学的なカロリーゼロ理論の嘘と真相に目を向けると、現実は極めてシビアです。ドーナツは小麦粉、砂糖、油脂を主原料とし、油で揚げて作られるため、高糖質・高脂質な食品の代表格です。
過去には、管理栄養士が伊達氏の1日の食事に密着し、カロリーゼロ理論に基づいて摂取された食品の総熱量を測定する検証企画も実施されました。当然ながら、摂取したすべてのメニューから膨大な熱量が検出され、専門家の手によって科学的に理論が論破されています。
日本国内で親しまれている「ミスタードーナツ」の公式栄養成分データをもとに、定番商品のドーナツの実際のカロリーを比較検証してみましょう。
| 商品名 | 熱量(kcal) | 脂質(g) | 一般的な成人基準との比較・見解 |
|---|---|---|---|
| ポン・デ・リング | 約217 kcal | 約11.9 g | おにぎり約1.2個分。もちもち食感で軽いがしっかり高エネルギー。 |
| フレンチクルーラー | 約154 kcal | 約10.1 g | 生地が軽いためミスド内では比較的低カロリーな部類。 |
| オールドファッション | 約293 kcal | 約18.0 g | 生地が油を多く吸うため、1個でごはん1.5杯分に相当する熱量。 |
| チョコファッション | 約330 kcal | 約20.8 g | チョコレートコーティングが加わり、軽食1食分に匹敵するヘビー級。 |
| エンゼルクリーム | 約201 kcal | 約12.1 g | 穴の空いていない球体タイプだが、ホイップの割に脂質は抑えめ。 |
データを見れば明らかなように、真ん中に穴が空いているオールドファッションやポン・デ・リングであっても、1個あたり200〜300kcal以上のエネルギーが含まれています。2個食べれば成人女性の1食分の目安カロリー(約500〜600kcal)に達するため、健康管理の観点からは計画的な摂取が推奨されます。

【歴史の真実】なぜドーナツには穴が空いているのか?
「カロリーを抜くため」という説はもちろんネタですが、そもそもなぜドーナツには真ん中に穴が空いているのでしょうか。この素朴な疑問の背景には、19世紀の航海時代に生まれた合理的な調理上の工夫が存在します。
ドーナツに穴を空けた起源として最も有力なのが、19世紀のアメリカ人船乗り、ハンソン・グレゴリー(Hanson Gregory)の逸話です。
当時、船上で作られていた揚げ菓子(オランダ由来の「オリーボル」などが原型)は、球状や平たい円盤型をしていました。しかし、生地の中央部まで油の熱を通そうとすると外側が焦げてしまい、逆に外側をちょうどよく揚げると中心が生焼けになるという調理上の大きな課題を抱えていました。
そこで1847年、当時16歳の船員だったグレゴリー少年が「火の通りにくい真ん中を最初からくり抜いてしまえばいい」と発案し、生地の中心に穴を空けて揚げる方法を考案したと伝えられています。つまり、ドーナツに穴が空いている本当の理由は、「熱の伝導効率を高め、全体を均一にふっくら揚げるため」という、極めて合理的で実用的な知恵だったのです。
【社会心理学で解明】なぜ人は「カロリーゼロ理論」に惹かれるのか?
明らかに非科学的な理論であるにもかかわらず、SNSやネットコミュニティでは今なお「カロリーゼロ理論」を引用した投稿が絶えません。Yahoo!知恵袋などでも「ドーナツはカロリーゼロって本当ですか?(すっとぼけ)」といった質問に対し、「中央にカロリーが集まる特許技術でくり抜いたからゼロです」と乗っかるやり取りが定番化しています。
この現象の背景には、人間心理における「認知的不協和の解消」と「連帯感の形成」という社会心理学的メカニズムが働いています。
甘いものや揚げ物を食べたい欲求と、「太りたくない・健康を損ねたくない」という罪悪感(ギルティ)が衝突したとき、人間は強い心理的ストレスを感じます。そこで「カロリーゼロ理論」という突拍子もないユーモアを介在させることで、罪悪感を笑いに転換し、罪の意識を一時的に和らげることができるのです。
また、ネット上で「分かっていながらボケに乗っかる」という共通言語を持つことで、ユーザー同士の連帯感や安心感が生まれます。伊達氏の絶妙なキャラクターと相まって、現代の息苦しい健康志向に対する「優しいガス抜き」として機能しているといえます。
【プロの結論】ギルティフリーな食生活を楽しむための賢い判断基準
「カロリーゼロ理論」は人生を楽しくする最高のスパイスですが、現実の体は食べた分だけ素直にカロリーを蓄積します。日々の食生活においてこのユーモアと上手に付き合うための判断基準を整理しました。
- ネタとして楽しむべき場面:友人や同僚との食事会、チートデイ(息抜きの食事)、疲れた日のご褒美スイーツなど、精神的なリフレッシュを優先したいとき。
- 現実的な視点を持つべき場面:日常的な血糖値コントロール、本格的なボディメイク、健康診断前の数値改善など、客観的な自己管理が求められる場面。
【ドーナツは穴が空いてるからカロリーゼロ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「ドーナツは穴が空いてるからカロリーゼロ」の元ネタは何ですか?
A1:お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきお氏が提唱したギャグです。2017年10月15日放送のテレビ朝日系『アメトーーク!』の企画「ついつい食べ過ぎちゃう芸人」で発言したことがきっかけで全国的なブームとなりました。
Q2:ドーナツに穴が空いている本当の理由は何ですか?
A2:19世紀のアメリカ人船員ハンソン・グレゴリーが考案したとされ、生地の中心部の生焼けを防ぎ、全体に均一に油の熱を通すための調理上の工夫です。
Q3:ミスタードーナツで最もカロリーが低いドーナツは何ですか?
A3:定番メニューの中では「フレンチクルーラー」(約154kcal)が比較的低カロリーです。生地がふんわりと空気を含んでおり、小麦粉や油の密度が低いためです。
Q4:カロリーゼロ理論には他にどんなバリエーションがありますか?
A4:「110度以上の油で揚げるから熱でカロリーが飛ぶ(揚げ物)」「潰してペッタンコにすればゼロ(カステラ)」「冷たいからカロリーが凍る(アイスクリーム)」など、多彩な屁理屈パターンが存在します。
まとめ:愛されるユーモアと賢い食生活の付き合い方
「ドーナツは穴が空いてるからカロリーゼロ」というフレーズは、サンドウィッチマン伊達みきお氏の天才的な言葉選びから生まれ、多くの人々に笑顔と安心感を届けてきた名言です。その背景には、19世紀から続くドーナツ作りの知恵や、甘いものを罪悪感なく楽しみたいという普遍的な人間心理が隠されています。
科学的には紛れもない高カロリー食品ですが、たまの息抜きに「カロリーゼロだから!」と笑い合いながら食べるスイーツは、日々のストレスを解消する最高のエナジーになります。現実の健康管理とユーモアを上手に両立させながら、美味しいドーナツを楽しんでみてください。 (出典: ドーナツは穴が空いてるからカロリーゼロ(Yahoo!ニュース))